定期預金の利息はどうやって計算するの?

定期預金の金利は、年利で表記されていることがほとんどです。年利とは、1年間預けていた場合につく利息(利子)が預入金額の何%にあたるかを示したものです。

例えば、年利1%の定期預金を100万円、1年間預けていた場合は100万円×1%×1年=1万円の利息がつきます。ここで注意したいのは、実際に受け取れる利息額は、所得税と復興特別所得税が差し引かれた後の金額となることです。このようにあらかじめ一定の税率で税金を差し引いておくことを源泉分離課税と言います。つまり、1万円の利息がついたとしても、所得税および復興特別所得税20.315%(国税15.315%、地方税5%)は天引きされて、銀行から納税されます。よって、1万円の利息に対する所得税額は2,040円となりますので、実際に受け取れる利息金額は7,960円となります。

上記は一般に単利方式と呼ばれる利息計算方法です。元金に対して年利と預入期間を掛けて算出します。もうひとつ、複利方式と呼ばれる計算方法があります。複利の場合は元本とその利息の両方に対して利息を計算します。

具体的に見てみましょう。1年で満期となる100万円の定期預金を年利1%で3年間、継続して預入れていたとします。単利計算の場合は、1年ごとに100万円×1%=1万円の利息がついていくので、3年目の満期日までの利息の合計は3万円です。複利計算の場合は、1年目の利息は1万円で、単利の場合と同じです。しかし、2年目にはこの利息が元本に組み入れられるので101万円×1%=10,100円の利息がつきます。3年目には元本が1,020,100円となるので、利息額は10,201円となります。

このように、単利よりも複利のほうが、利息額は多くなり、利回りが良いと言えます。また、長期間継続して預けているとその差はより大きくなりますので、運用期間が長期にわたっても良いお金を銀行口座に預ける場合には複利の商品を選ぶとよいでしょう。なお、預入期間が3年以上の定期預金の利息は半年や1年ごとの複利計算とする銀行も多くあります。この複利期間が短い程、最終的な受取利息は多くなりますので、商品概要説明書などをよく確認しておきましょう。

定期預金の金利は固定金利が一般的ですが、変動金利のものもあります。固定金利の場合は、預入期間中は金利が変わることはありません。変動金利の場合は、一定期間ごとに金利の見直しがあるので、途中で金利が高くなったり、逆に低くなることもありますので注意が必要です。金利は景気状況に左右されます。景気が良くなってきていると上昇傾向に、景気が悪くなってくると下降傾向の金利変動となりますが、景気の動向を予測するのはとても難しいことですので、変動金利の商品を選ぶ際には注意が必要です。

計算された利息については、受取方法を預入時に選んでおくことができます。指定口座への入金か、または元金への組入れです。元金への組み入れは、定期預金の満期時の取扱い方法を自動継続方法とする場合にのみ選ぶことができます。自動継続とは、満期日に自動的に同じ商品への契約更新を行うことです。利息を元金に組み入れて契約更新することを元利自動継続と呼びます。元利自動継続の場合、長期に渡って自動更新を続けると、結果的に複利計算と同様の効果が得られますが、長期間になると複利の計算は複雑になりますし、所得税の差し引きもあります。実際の受取利息が計算したい時には、金融機関のホームページなどに資産運用シミュレーションが用意されていますので活用しましょう。預入条件を入力するだけで計算を行うことができます。

まとまったお金が突然必要となった際には、やむを得ず定期預金を取り崩すこともあると思います。定期預金の金利は満期解約をした時のものです。満期日までに解約してしまうと、中途解約のペナルティとして、適用金利が普通預金と同等程度となるとともに、預入日数に応じた日割り計算での利息が算出されますので、受取利息がごく少額となることもあります。ただし、定期預金は元本保証のある商品です。解約手数料がかかることもありませんので、その点については安心して利用してください。