満期を過ぎたままの定期預金はどうなるの?

定期預金が満期となる、というのはそもそもどういうことでしょうか。

定期預金は預入日から一定期間、銀行へお金を預けたままにしておく商品です。この一定期間については、利用者が期間指定できる場合や、銀行側が指定しているいくつかの期間から利用者が選択する場合など商品によって様々ですが、この一定の預入期間が終わり、定期預金の解約ができるようになるその日が満期日です。

では、定期預金は満期となったら、必ず解約しなければならないのでしょうか。結論から言いますと、解約するかしないかの決定権は利用者にありますので、満期日を過ぎてもそのまま置いておくことはできます。例えば、満期日が金融機関の休業日に重なってしまう場合があると思いますが、これはやむを得ない事例ですし、翌日以降の銀行営業日に行けば手続きできます。ただし、満期となった定期預金はそれ以上利息がつくこともありませんし、期間延長もできません。解約手続きをしない限りは、本当にただ置いておくだけになってしまいますので、タンス預金と変わらくなってしまいます。

資産は運用してこそのものですので、満期を迎えた定期預金はできるだけ早く解約手続きを済ませましょう。しかし、そんなに頻繁に銀行へ行くことができない方も多いと思います。そのような方のために、ほとんどの定期預金は満期時の取扱いを預入時に指定しておくことができるようになっています。

満期時の取り扱いには大きく分けて3種類あります。

1.元金自動継続
満期日を迎えると自動的に同じ商品で定期預金の預入れを継続します。その際、利息はあらかじめ指定しておいた銀行口座に自動入金されます。
2.元利自動継続
満期日を迎えると自動的に同じ商品で定期預金の預入れを継続します。その際、利息は元金に組み入れます。このため、継続後の定期預金の預入金額は元金と利息の合計額となります。
3.自動解約
満期日を迎えると自動的に解約し、あらかじめ指定しておいた銀行口座へ元金、利息ともに自動入金されます。

利息の計算方法はどの取扱い時も同じです。ただし、元利自動継続の場合、利息を元金に組み入れることにより、自動継続での更新が何度も行われると、毎回の利息分だけ元本部分が増えていきます。そのため、受取利息もわずかずつではありますが増えていくことから、長期的に見ると元金継続よりも、元利継続の方が利回りは良いと言えます。なお、このように元本と利息の両方に対して利息を計算し、元本に組み入れていくことを複利と呼びます。

もうひとつ、注意しておきたいのは、自動継続時には金利も自動更新されるということです。更新時の金融情勢によっては当初の預入日の金利から上がったり、下がったりしている場合もあります。取引明細表などの内容確認はしっかり行いましょう。

定期預金は期間延長することはできないと言いましたが、比較的新しい金融商品として「延長特約付き定期預金」というものがあります。仕組み預金と呼ばれるものの一種で、正確には定期預金ではありません。定期預金と同じように満期日を定めて預入れますが、満期日が近付くと、銀行側が預入期間延長を申し出ることができるという商品です。利用者には拒否権がないうえに、中途解約には高額の解約手数料がかかる場合もあり、元本割れの可能性も非常に高くなります。特にネット銀行でこのような複雑なしくみの仕組み預金を取り扱うところが増えてきています。高金利の商品も存在するので、積極的な資産運用の手段のひとつとも言えますが元本保証がないため、あくまでも余裕資金の運用手段と考え、安易な契約はしないようにしましょう。